日本を、世界へ
- Ngoc
- 2019年4月10日
- 読了時間: 3分
更新日:2019年4月12日
この写真は成田空港にある広告を撮った写真です。通り道に偶然と目に入って心に刺さりました。そうか、そういえば私が今までしてきた仕事すべてがこれだったんですね。と気付いた瞬間でした。
日本では今「外国人」が話題となっている。外国人を受け入れるための制度、在留資格の新設から、日本語学校の整備、それから外国人が日本で生活するための生活サポートなど。いろいろと盛り上がっています。これから日本に来る外国人は以前と比べてずっと生活しやすくなる、とてもありがたいことです。
一方、日本人はサポートが必要なのだろうか?
私のこの数年はグローバル進出する日本企業をサポートする仕事をしています。外国で支社を作ったらそれが現地の法律だったり商習慣だったり、言語、文化、人びとの仕事の考え方と態度も、すべては日本と違います。そのすべてを慣れながら、日本の文化を現地人にも慣れてもらいながら、徐々にビジネスを作り上げていくことに少しは力になれたのかなと思っています。 最近、逆方向の仕事も入ってきました。日本に進出している外国企業においては、やはり外国人(本社経営者)と日本人の間には様々な壁が存在しています。これもこれでお互いがお互いに学びながら慣れながらやっていくしかありません。
どちらにおいても、ありがちなパターンは「上から目線で押し付ける」。日本企業が外国で支社を作った場合、日本本社が「上」の立場なので、すべてを押し付けて日本本社のやり方に合わせてもらたいと思うところがとても多い。 しかし人間は人間の感情があるもので、異国の文化ーそれが仕事文化だとは言え、すべてをすぐに吸収できて好きになれるわけがありません。仕事だとは言え、好きになれない仕事のし方は、効率が上がりません。次第に優秀な人が離れていきます。なんて失敗を味わっている日本企業も少なくないのでしょう。
異文化コミュニケーションとは一つの大きな研究テーマで様々な書籍も出版されているわけで、誰もが安易にすぐできる話しではありません。上の立場に立ってさえただの上から目線だけでは失敗します。「日本人」の観点からすると、対外国人の場面で日本人が上の立場になるかと考えると、すべてそうとは限りません。
上でも下でも、(本当は上下関係ではなく人間として対等関係で考えようと言いたいところでもあるが)お互い尊重し合って学び合っていくことが唯一の解なのではないかと思っています。 そして、その学び合う過程こそが、日本の良いところを世界に伝え、世界の良いところを日本に吸収する過程になります。
自分自身は約20年前のご縁で「架け橋」という言葉をいただき、ふと気づいたらすべての仕事が架け橋になっていました。これからは架け橋を組織化して大きくしてしまおうと思っています。
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