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外国人活用事例(1):飲食店、コンビニ

  • 執筆者の写真: Ngoc
    Ngoc
  • 2019年5月1日
  • 読了時間: 3分

更新日:2019年5月4日


飲食店で働く外国人

この約20年の間日本にいる外国人が年々増え、一昔は珍しがられたが今は当たり前の存在となっている。東京ではほぼどの学校のどのクラスにも外国人の生徒が在籍している状況まで来ている。


特にハイレベルの外国人が立派に活躍されている大手の外資と国内の一流企業においては、その業績は素晴らしいものの、「外国人活用」という観点ではその多くは成功事例だとは思いません。

理由は、「外国人」として扱っていることがほぼなく、あくまで「日本人と同様に」扱っている。その採用の段階から、日本語力を含め「日本人と同じ基準で選考」が前提だし、入社した後でも毎日の仕事のアサイン、評価、昇進等も通常の日本人と変わりません。 このこと自体は素晴らしいことであるが、日本語力は特に、「日本人と同基準」を満たせる外国人は残念ながらそれほど多くいません。


それではなく、日本人と同じ日本語力を求めなくても、企業の仕事のアサインし方次第で効率よく様々なスキルの外国人を活用している事例を紹介したいと思います。


私自身が学生時代から考えさせられたのがマクドナルド。1店舗において、店長以外スタッフ全員が学生アルバイトというのが普通の状況。どうやって仕事を回しているか、不思議に思いました。

その秘訣はずばり「仕事の定型化」だと思います。


フライドポテトがお客様に出されるまで、その製造工程が細かく分割して定義され、きっちりマニュアル化されている。最後の「揚げる」工程だけで言えば、油の量、油の温度、冷蔵庫から出された時間、揚げる時間、すべてが事前に定義され、それを計って常に正確に確認できる手段(目盛り、時計等)がその作業場で用意されている。

ここまでしてあれば、どんな人でも一定量のトレーニングを受ければ(もちろんトレーニング材料の用意も充実してある!)確実に正確に作業をこなせ、規定された品質でお客様に商品を提供できる。


美味しいフライドポテトを作るためには、お料理の腕、センスなどまったく必要ありません。お料理好きである必要もありません。

もちろん、高い日本語力も必要ありません。日本特有のビジネス文化、マナー等難しいことも求められません。マクドナルドには、日本人も外国人も、社会人未経験も学生も主婦もアルバイトでお店の仕事を回しています。

これが究極の成功事例だと思っています。


マクドナルドに近い仕組みで回しているのは日本製の牛丼屋等のチェーン店。

それから、それほど成熟したきっちりプロセスになっていないかもしれないけどそれに近づいているのが居酒屋等の飲食店やコンビニエンスストア。


共通しているのは

「決まった仕事をマニュアル通りにすれば一定のクオリティになる」

というマネージメント。

個人差が激しい「コミュニケーション力」「気遣い」「センス」等の要素を極力に依存しない仕組みにするのがポイント。

良くも悪くも、個々の人間性に依存せずに機械的に仕事を回しています。


東京の住人でいれば、ほぼどの居酒屋でも外国人店員がいることに気づいたのでしょう。そしてほぼどのコンビニにも外国人の店員がいることにも気づいたのでしょう。その理由は、人手不足で人を集めている業界であると同時に、外国人にたくさんの日本語・日本文化の知識を求めなくても仕事できる環境を整えてあるからのだと思います。

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